Metal Days

LOVEinPROGRESS2008-01-29

先週末は友達のユーコちゃんと女二人でメタルコンサートに行った。 Neurosis のライブです!! 今だ健全です。ブラックメタル、ホワイトメタル、バイキングメタル、スラッシュメタル、グラムメタル、ヘビーメタルと、メタルはメタルでも色々ある訳だけど、彼らはどのカテゴリーなんだろうか?  世界の終わりを思い出させるような音と映像。しかもライブ会場はフリーメーソンのテンプルときた。うちら女二人は気がついたらイチャイチャしまくるメタルカップル達に囲まれていて面白かった。Neurosis, かなり破壊的、Doomなバンドだけど、ロマンチックなLIVEだった。イチャイチャもしたくなるさ。なんか魂が洗浄された感じ 。セラピーにでも行ったかのようです。ユーコちゃん、来週はHigh on Fire だね!ミーハーメタルファン。


メタルといえば、数年前に友人二人、自分を含めて3人で所謂 “Branding”―焼き印をした事がある。しかし、正式な方法、温度調節などを調べずやったため、焼き印というより、結局大火傷となって大変な思いをした。更に、傷を真っ黒に残すために溶けた肌の上に真っ黒なインクを振りかけた。なんて単細胞なんだろう。体へのショックはかなりのもので2、3日後にも痛みと吐き気と熱はやまず3人とも病院行きになった。その火傷をみて医者にも呆れられた。何なのこれは?アナタ達アーティストか何か?っ怒鳴られて、はい、そうです、って言っておいた。
その後大学内でも皆に知られ、オフィスに呼ばれた。自分の体を意図的に痛めつける情緒不安定な生徒だと誤解されカウンセラーの人に心配された。さらに授業ではChris Burden (銃で自らを撃ったり、ロッカーの中に何日も自分を閉じ込めたりしたコンセプシャルアーティスト) などを例に、これは体を張って行ったパフォーマンスアートなのだとアレコレ討論になり面白かった。
まあ、3人ともこのブレンディングに関してそんなアーティスティックなモチベーションは正直いって無かった。ただ、“興味”を実現する大切さを思い知りたかった 。痛いの分かっていても、経験無しでは分からない。過去や未来の観念に捕われず“今”を生きる勇気をつける為にやった。そして永遠のフレンドシップがテーマだった。 今でもアタシの左足には巨大な火傷の跡が残っている。他の二人にも同じ火傷が同じ場所に残っているはずだ。
馬鹿3人。あの時とは違うアプローチであるにしても、皆それぞれ、あの冒険心は忘れないでいようね。そして過ちから物事を学び、前に進むのだ!超単純なこれが、なかなか難しいんだよね。ま、とりあえず、メタルを赤くなるまでアッタメて肌に押し付けると熱いし痛いのでので、もうやらないだろう。 ちょっと賢くなった?

I’m Not There--Bob Dylanを思う

1960年代の事を忘れられずに生きるノスタルジックなオジさん達も 、アタシの世代の若者達にも、あらゆるミュージシャンに、民衆に、音楽的、精神的、社会的に影響を与えてきた Bob Dylan 。この数年、何本もの彼についての映画もとられている。フォークミュージックも含めて音楽好きのアタシだけど、 何故か最近まで Bob Dylan に興味を持った事がなかった。(イケメンなユダヤ人顔やファッションは昔から大好きだけど。)いつも気怠いと思っていた。あの有名な Knockin’ on Heaven’s Door も、Guns n’ Rosesバージョン方がイカしてると思っていた。(ガンズバージョンは今でも好き。)でも何でしょうね、最近、彼の声や、彼のハーモニカの音色なんかちらっと聞くと気持ちはもう汽車に乗って草原横断。無経験なことを懐かしく思っちゃうような、異様な、不安と希望の入り交じった気持ちになります。都会にいても、田舎にいても、彼の音楽はサウンドトラックになってくれる。
それを考えると、最近公開された Bob Dylan を数人の違うアクター達(いや、男優だけじゃなく女優 Cate Blanchettもボブディラン役をやってるんだ。)が演じた映画、 “I’m not there” っていうタイトルの意味が分かる気がする。人間誰しもに共通するテーマに歌い続けてきた Bob Dylan は、皆が知ってる誰かであって、誰も知らない誰かであって。あるいは彼はアタシであって、アタシは彼であってみたいな。さらに彼は誰でもないんです。なんていうか、Neither Here Nor Thereーーー

何千曲という曲を創ってきた彼の、全然有名じゃないけど、” Nobody ‘cept you” っていう曲の歌詞にいつも泣かされます。君以外に生きる喜びは無い、みたいなロマンチックな内容なのだけど、その一部に、

Used to run in the cemetery
Dance and run and sing when I was a child
And it never seemed strange
Now I just pass mournfully by
That place where the bones of life are piled
I know something has changed
I'm a stranger here and no one sees me
'Cept you, yeah you

とあります。アタシなりに勝手に訳してみると、


子供の頃は墓場を駆け回った
踊って走って歌ったりした
何の違和感も無く

けれど今は
骨と化した生が積もるその場所を
悲しげに通りすがる

何かが変わってしまった

ここでは僕のことを誰も知らない、誰も見てはくれない
君以外は誰も


という感じでしょうか。
この一部が何故か、 Bob Dylan をいう人を強く物語っている気がしてならないんです。
昔は何も感じる事は無かった Bob Dylan の音楽の良さが分かるようになったアタシも、変わったのだな。
ここでも、あそこでもなく。あれでも、これでもなく。 Bob Dylan は、アタシは、一体何なんでしょう。
ところで、俳優のHeath Ledgerが一昨日亡くなりました。彼もI’m Not Thereで Bob Dylan を演じた一人です。Ang Lee 監督の Brokeback Mountainでも彼の演技には泣かされました。残念です。

モルモン教とギャル学生

LOVEinPROGRESS2008-01-24

ここ最近 East Villageにある日本風大衆居酒屋のような場所に飲み言ったとき、おそらく20前後だろうと思われる日本人女の子二人の隣に座った。何がきっかけだったかハッキリ覚えていないが、酒が回ると同時に彼女らと会話を始めた。彼女二人はユタ州ソルトレイクシティで大学に通ってるとの事。ソルトレイクシティと言えば、第一に思い出す事は、あの本当に塩分80%!みたいな塩っぽい真っ白な湖 。そして、なによりモルモン教のメッカである事。ちょっと呆れちゃったが、 二人とも其の事を何も知らずに渡米をしたらしい。日本でギャルに生り損ねたからアメリカで大学デビューを狙ったかと思われるこの二人、出来る彼氏は皆モルモン教信者。Hはもちろんの事キスもしてくれないと嘆いていた。アルコールは勿論禁止だから、バーで彼氏と一杯なんて夢のまた夢。さらにカフェイン禁止なので喫茶店でコーヒーも一緒に飲めないんだろう。 体もピッカピカ、心もピッカピカ、let’s go to heaven togetherなこの宗教―ある日天使の訪問を受けたジョセフスミスJr がイリノイの山奥を掘り返したら出て来た教典がもとになって出来たんだって。歴史も教えもなーんか全部何かが狂ってる感じだね。

戒めにより収入の十分の一を教会に納める。これを「什分の一」と呼ぶ。これは末日聖徒のいう天国「日の栄え」に死後入るための条件の1つとされ、献金をいくら何に使ったかということは教会員にはほとんど公表されていない。これについて末日聖徒は、神の教会を信頼する者は知ろうとはしないものとしている」
ちょーっと都合良すぎ?

しかしまた、好きな人と会話を交わしながらお茶したり、お酒を交わしたりする事を諦めた上で得る徳が救いか。人って色々だね。
居酒屋で会った二人、あと卒業まで2年とか言ったけ。超無宗教なモダンギャル。いい経験になるといいね。

サウスパークモルモン教エピソード、おもしろかったーー。